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地下倉庫に眠る

 

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昨日のニュースですが、「働き方改革」法案に関連して、裁量労働制を巡る不適切なデータ処理が問題となっていますが、厚生労働大臣が「なくなった」と国会で答弁していた資料が、厚生労働省の地下倉庫から見つかって、中には少なくとも117件の不適切なデータが含まれていたのだそうです。

不適切なデータに基づいて国会審議が行われていたとなると、一からやり直しになって当然かと思いますが、すんなりとそうならないのは、データなんてどうでもいいと政府・与党が考えているからなのかも知れません。そんな無茶な話があるでしょうか。

それはさておき、どうも厚生労働省の地下倉庫というのは魔窟になっているようで、今回の資料ばかりか、薬害エイズ事件の時に、非加熱製剤の危険性に関する資料が見つかったのは厚労省の地下倉庫ではなかったでしょうか。

また、第1次安倍政権の下で問題となった「消えた年金記録」問題の時も、約5千万件の未処理記録が見つかって大騒ぎとなりましたが、当時の社会保険庁は厚生労働省の建物の中にありましたから、あれも厚労省の地下倉庫に眠っていたのではないかと思います。

霞が関の地下は、一体どういうことになっているのでしょう。
財務省の地下倉庫には、国有地の売却に関する資料が今もあるかも知れませんし1 、検察庁の地下には、冤罪事件に関する開示されない証拠が隠されているのかも知れません。

こんなものが表沙汰になったら大騒ぎになる。
だから公表しないことで世の中の平穏を保っているんだ。

という使命感をもって地下倉庫を守っている役人がいるとしたら、それこそ確信犯2 的ですね。


1.倉庫に移すことを「廃棄」と呼んでいるなんてことはないでしょうか。
2.確信犯は、正しいと信じて悪いことをすること。悪いことだと分かっていながら悪いことをするのは、確信犯ではなくて、故意犯と言います。

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