弁護士の雑記帳 – 東京中央法律事務所

東京中央法律事務所の公式ブログです

*

豊洲にしてもオリンピックにしても

 

この記事は約 2 分で読めます。

23c0adb8b38a74ed34fff1d62f31c92e_s

連日報道されている豊洲新市場問題ですが、昨日の報道では、地下水から環境基準を超えるベンゼンとヒ素が検出されたということです。
そもそも土壌汚染対策として、汚染土を取り除いて盛り土をすることになっていたのが、あちこちで盛り土をしていなかったことが判明したり、汚染度のモニタリング調査の結果を待たずに市場の移転を予定したり、やることがいろいろと怪しげなのですが、公共事業を巡って怪しげなことが行われていることに「慣れっこ」になっている都民・国民にとって、「またか」と思う一方で、「やっぱり」という思いも禁じ得ないところです。

「臭いものには蓋」

という言葉がありますが、まさか、土壌汚染も既成事実で蓋をしてしまえばばれないだろうと考えたのではないかと、勘繰りたくもなります。

4年後に控えた東京オリンピック・パラリンピックについても、当初の見積もりを遙かに超える予算をつぎ込まなければ実現できないと聞いて、見積もりが甘すぎたのではないかという非常に真っ当な批判もありますが、実のところ、それもすべて織り込み済みだったのでは?という疑いもあります。

「小さく産んで大きく育てる」

という言葉がありますが、その業界では、

「安い額で落札して、その後に金額を上積みしていけばいい」

という意味合いで使われているという話を聞いて、なるほどと思った経験があります。

人件費や資材の高騰、予想外の地盤改良のための別途工事、設計変更による追加工事、天候不順による工事中断による人夫確保の費用、工期圧縮による突貫工事のための追加費用、周辺対策費の追加、周辺住民の反対運動対策費、その他諸々、金額は驚くほど増えていくわけです。

支払う側も、大型公共事業の場合などは、よく言われるように税金という「他人の金」から支出する甘い意識のせいなのか、長期にわたって納税者にメリットがあるのだからいいじゃないか、という言い訳ができるからなのか、財布の紐がかなりゆるんでいると言わざるを得ません。

 - 社会 ,

  関連記事

紳士淑女ではない人も

「Ladies and Gentlemen」(レディース・アンド・ジェントルメン …

ドライブレコーダー2題

このところ、ドライブレコーダーの販売台数が急増しているというニュースを、それこそ …

住民の立場から

昨日の衆議院本会議での日本共産党の志位和夫委員長の代表質問の際の出来事です。 沖 …

ステイ・ホーム その後

4月30日の「ステイ・ホーム」という投稿で、音楽好きの方には写譜をして、演奏家気 …

人心の一新

明後日には内閣の改造が行われるそうです。 この数か月で一気に落ち込んだ内閣支持率 …

長すぎる約束

原子力発電所の廃炉をすすめる過程で生み出される放射性廃棄物の処分について、昨日、 …

交通事故を他人事にしない

一昨日、大津市での交通事故のニュースが飛び込んできました。わずか2歳のお子様を亡 …

闇に葬らせないために

我が国では、誰でも裁判所に訴えを起こして裁判所の判断を仰ぐことができることになっ …

初めての贈り物

名前は子供への最初の贈り物。 そんな言葉を耳にしたことがあります。 でもその一方 …

身の丈と体重

一昨年亡くなられた早坂暁氏の代表作として真っ先に挙げられるのは「夢千代日記」だと …