弁護士の雑記帳 – 東京中央法律事務所

東京中央法律事務所の公式ブログです

*

ゴーン・ショック再び

 

この記事は約 2 分で読めます。

新年明けましておめでとうございます。

本日から事務所も仕事始めとなりました。
本年もよろしくお願い申し上げます。

さて、新年早々にこのブログの閲覧状況を確認したところ、大晦日に突出して多くの閲覧があったことが分かりました。理由は一目瞭然、一昨年11月に投稿した「ゴーン氏逮捕と人質司法」という記事が閲覧されていたのでした。

保釈中だった日産自動車の前会長カルロス・ゴーン氏がレバノンに無断渡航したとのニュースが流れたのが大晦日の12月31日。そこで氏の名前で検索したところ、件の記事に行き当たったということなのでしょう。

ゴーン氏の無断渡航が保釈条件違反であることは明らかなようですが、出国の経緯や動機などはまだ明らかになっていません。近日中に記者会見が開かれるという話もあるので、あまり予断を抱くべきではないのかも知れません。しかし、報道によれば、無断渡航前の弁護団との打合せでも、保釈されているとはいえ、妻と会うことさえ許されない状況に苦言を呈していたそうですから、やはり、日本の刑事裁判制度に対する根深い不信感があったことは容易に想像できます。

もちろん、だからといってゴーン氏の今回の行動を正当化できるわけではありませんが、仮に別の容疑が付け加わる結果になったとしても、自身が納得できる司法制度の下で裁判を受けたいという考え(そのように考えているとすれば、ですが)には、一理あると言えなくもありません。

映画のような逃亡劇に注目が集まりがちですが、オリンピックを控えて多くの訪日外国人が予想される今、日本の刑事司法制度がこのままでよいのか、改めて検討すべきではないかと考えています。

いわば「ゴーン・ショック」の刑事司法版といったところですが、刑事司法制度というのは、本当は罪を犯していない人、つまり圧倒的大多数のみなさんを守るための制度でもありますので、他人事ではありませんから、今後の動きには関心を持っていただければと思います。

 - 話題 ,

  関連記事

ゴーン氏逮捕と人質司法

今週は東京地検特捜部による日産自動車の会長の電撃逮捕という大きなニュースがありま …

ほぼほぼ考

最近よく耳にする言い方で「ほぼほぼ」というのがあります。 「ほぼ」じゃいけないの …

読み間違い

「責ニ任ス」  口語化される前の民法にはよく登場する言葉でした。「責任を負う」と …

刑事手続原則と一般国民感情

 ここ最近ネットやワイドショーを賑わせている話題の一つに、東名高速路上でワゴン車 …

取り戻すまでもない

働かざる者食うべからず  この言葉は、しばしばレーニンの言葉として伝えられていま …

ミュージアム

ちょっと前に話題になった「ミュージアムの女」、ご存知ですか。 岐阜県美術館のFa …

新宿御苑がアツい

4年前のちょうど今ごろ、当事務所は四ッ谷から新宿御苑前に移転してきましたが、かつ …

そもそも云々

「そもそも」という言葉に、「はじめから」とか、「元から」という意味のほかに、「基 …

無期転換ルール取組促進キャンペーン

  厚生労働省が、今日9月1日から「無期転換ルール取組促進キャンペーン …

不適切だが違法ではない

昨日行われた東京都議会総務委員会の集中審議で、舛添要一都知事の辞任は既定路線にな …