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森羅万象

 

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森羅万象という言葉が突然話題になっているというので、早速調べてみたところ、国会での首相の発言だったようですね。

安倍首相は、この森羅万象という言葉がお好きなのか、以前も、
「政府が扱う森羅万象を全て私が説明できるわけではない」
という発言をされていたこともあるようで、今回の、
「あの、ま、総理大臣でございますから、ま、森羅万象すべて、えー、担当しておりますので」
という発言の言いたいところは、要するに、総理大臣は政府内のあらゆる問題を担当している、ということなのだろうということは分かります。

ただ、この場合、「森羅万象」という用語選択はうまくないですね。
森羅万象ということになると、政府内のとか、国政の上での、とか、そういう範囲を遥かに超えて、広くこの宇宙に存在するすべてのものごと、という意味合いになってしまいますので、言いたいこととのズレが大きすぎてしまいます。

ちなみに上の写真は、しばしば利用させていただいている、写真ACというサイトで、「森羅万象」のキーワードで検索したときの最初に出てきたものです。
やっぱり宇宙なんですね。

以前安倍首相は、「そもそも」という語には「基本的に」という意味があるという独自説を唱えたことがあって、その際には「辞書にも書いてある」という趣旨の発言をされたのですが、ついぞそのような辞書が見つからなかったという顛末がありました。
ただ、ネット上の類語辞典にそれらしき記載があったとかなかったとか、もしかしたら安倍さんは類語辞典を見たのかも知れないと噂されたことがありました。

それを思い出して、類語辞典で調べてみましたよ。「森羅万象」よりふさわしそうな言葉を。
そうしたら、ありました。
「諸事万端」
これからは「諸事万端」の方でいってみてはいかがかと思います。

しかし、総理大臣は諸事万端の担当であるという文脈は、たとえ細かな統計でさえすべて目を通している、とか、直接あずかり知らない事柄であっても政府内で起こった不祥事については責任を取る、という話になるのであれば分かりやすいのですが、どうやら今日の発言はそうではなかったようです。
むしろ話は逆で、そんな細かいことまで見られるわけないし、そんなことで追及されては困る、ということのようです。

そう考えると、「諸事万端」より、「有象無象」の方が首相の発言に沿うように思えるのですが、いかがでしょうか。
それじゃあまるで無責任な態度みたいじゃないか、とのご批判は、官邸へお願いいたします。

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