清原元選手の初公判に思う
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今日は元プロ野球選手の清原和博被告の初公判がありましたね。彼のように自分自身の力で一時代を作った人物が、覚せい剤のような薬物で身を滅ぼす姿を見るのは、ファンならずともつらいものがあります。
今度は立派に更生する姿を、皆の前に見せてもらいたいものですし、そうでなければいけないでしょう。
みなさんもご存知のとおり、薬物事犯は再犯率が高いことで知られています。私たち弁護士は、刑事弁護を通じて薬物事犯を犯してしまった被疑者・被告人に接する機会が多くあります。その中には初犯の人もいますが、同種前科のある人、何度刑務所に入ってもまた薬に手を出してしまったという人も決して稀ではありません。
私が司法修習生の時に傍聴した裁判で、覚せい剤との縁が切れない高齢の被告人に対して、実刑判決を言い渡した後に裁判官が話した一言をよく覚えています。
今回また刑務所に入ってもらいますが、このままでは刑務所にさえ入れなくなります。そのことの意味をよく考えてください。
薬物事犯の場合、初犯では執行猶予率が高いとされていますが、判決の結果にかかわらず、引き返すなら今しかない、という自覚を持って、必死で帰ってきて欲しいと願っています。
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