弁護士の雑記帳 – 東京中央法律事務所

東京中央法律事務所の公式ブログです

*

ウクライナ

 

この記事は約 1 分で読めます。

独立広場(キエフ)

芥川龍之介は、羅生門で死人の髪の毛を盗む老婆にも、その老婆から着物を奪い取る下人にも、それぞれの論理があることを描き出しました。生き延びるため、という極限まで追い込まれた者のやむにやまれぬ行動といえばそうですが、その論理が正当性を持つのかはまた別の問題です。問われているのは、第三者の目で見ている私たちなのです。

昨日ウクライナへの軍事行動に及んだロシア・プーチン大統領にも、表向きの口実にとどまらない論理があるのだと思いますが、果たしてそれが国際社会において容認されるものかといえば、そうではないでしょう。

強大な軍事力にものを言わせるやり方は、仮にそうするしか選択の余地がなかったのだとしても、最悪の手段と言わざるを得ません。軍事力によって事態を打開しようとすることは、それ自体が政治的失敗なのです。

一刻も早く事態が収束することを願って止みません。

 - 社会

  関連記事

試合終了

ラグビーで試合終了のことを「ノーサイド」と言いますね。試合が終われば、サイド、つ …

国の代表者

今日、新たな内閣が発足しました。 岸田文雄氏が内閣総理大臣としては100代目に当 …

わきまえない

公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の森喜朗会長の、日 …

天の声にひざまずく

新元号ネタの連続3稿目です。 新元号に使われることになった「令」の字ですが、出典 …

緊急事態の濫用

連日新型コロナウィルス対策の問題が報道されていますが、おどろくような話が出て来ま …

まだ大丈夫?

西日本を中心とした豪雨被害に遭われた皆様、今も避難生活を余儀なくされている皆様に …

取り戻すべきもの

新型コロナウイルスの世界的な蔓延がなければ、今頃は東京パラリンピックが行われてい …

末はハカセか

「末は博士か大臣か」などと子供の将来を期待することができた時代は、きっと子供にと …

さらば、キリンラーメン

アベックラーメンことを書いてから2年たちましたが、今回はキリンラーメンの話題です …

紳士淑女ではない人も

「Ladies and Gentlemen」(レディース・アンド・ジェントルメン …