弁護士の雑記帳 – 東京中央法律事務所

東京中央法律事務所の公式ブログです

*

やまない雨は

 

この記事は約 2 分で読めます。

梅雨入り直後、今年の梅雨は「陽性」の雨で、しとしと降り続くというより、降るときにまとめて降るなんて言われていました。しかし、実際には各地に災害をもたらすほどの豪雨となる一方で、そうでなくても弱い雨が毎日続いています。

子どもたちの夏休みが始まる頃までには梅雨が明けるのが通例ですが、今年はコロナ禍による休校措置のしわ寄せで夏休みが不規則になったのに合わせるように、梅雨も長引いています。

雨にも「おしめり」とか「慈雨」といった、好ましいものとして受け止める言葉もありますが、さすがにこれだけ雨の日が続くと、あちこちカビも生えますし、何より気分も湿っぽくなってしまいます。

今から27年前の1993(平成5)年、この年も梅雨が長引いて、たしか一度は梅雨明け宣言が出されたのが撤回されて、とうとう梅雨が明けず、記録的な冷夏になりました。
それまで「一粒たりとも米は輸入しない」という方針を貫いてきた政府も、記録的な米不足のために緊急輸入に踏み切らざるを得なくなったこともありました。
宮澤内閣の不信任決議が可決され、続く総選挙では自民党が大敗、細川政権が誕生し、いわゆる55年体制が崩壊したのも、すべてこの梅雨~冷夏の中の出来事でした。

梅雨が明けないというのはどういうことかと調べてみましたら、立秋(8月7日頃)までに梅雨が明けない年は、たとえその後に晴れの日が続いても梅雨明け宣言が出されないということなのだそうです。
東京の天気予報では、少なくとも来週初めまでぐずついた天気が続きそうなので、ギリギリ梅雨明け宣言が出るかどうかというところのようです。

「やまない雨はない」と言います。梅雨明け宣言が間に合おうがそうでなかろうが、いずれ日差しは戻ってくるでしょう。じっとその時を待つしかありません。

コロナ禍もしかり、と言いたいところですが、こちらは、今の政府の対応を見ている限り、終息はもとより、収束も見通せないように思えてなりません。

 - 日記 ,

  関連記事

幻日(げんじつ)

今日は、調停のため足利簡易裁判所まで出張しました。 時間があれば史跡足利学校の見 …

すずしき谷間に

ドイツの詩人ヨーゼフ・フォン・アイヒェンドルフの詩に、フリードリヒ・グリュックが …

73年前の夏

今日は言うまでもなく終戦記念日です。73年前の1945(昭和20)年8月15日正 …

新宿に高潮

昨夜から今日午前中にかけて東京は豪雨に見舞われました。 みなさんのお近くではいか …

法廷から見えた虹

ニュース映像などでご覧になったことがあると思いますが、裁判所の多くの法廷は窓がな …

命を守る行動を

暑中お見舞い申し上げます 昨日北東北も梅雨明けとなり、8月を迎える前に全国的に本 …

鬼も笑っちゃいられない

来年のことを言うと鬼が笑う、ということわざがあります。将来のことなど分からないの …

英国が欧州連合離脱へ

正直、ほとんどの人はこの国民投票の結果を予想していなかったのではないかと思います …

あけましておめでとうございます

今年は卯年。うさぎの年です。 うさぎといえばぴょんぴょんと飛び跳ねるイメージから …

ヒガンバナ

日本列島を縦断した台風14号が過ぎ去ったと思ったら、すっかり秋の気配になりました …