首里城火災
この記事は約 2 分で読めます。

今朝は首里城の火災のニュースで目覚めました。
今年4月のパリ・ノートルダム大聖堂の火災を思い出しました。
戦後沖縄が本土復帰を果たしたのが1972(昭和47)年。
1992(平成4)年の首里城の再建は本土復帰20年を記念したものでしたから、沖縄にとって歴史的建造物の復元というだけでなく、戦後沖縄の復興の新たなシンボルでもあったのです。
首里城を中心とする首里城公園の開園は同年11月2日だったそうで、丸27年が経過しようとするところでの災難でした。
沖縄にゆかりのある人々にとって、喪失感は計り知れません。
復元された「新しい」建物だから、また建て直せばいいという簡単な話ではないでしょう。
思い返せば、首里城再建から今日までの27年間に沖縄で起こったことは、観光産業などによる経済発展、九州・沖縄サミット開催、世界遺産登録、ゆいレールの開通などの明るいニュースの一方で、米兵による事件事故、沖縄国際大学への米軍ヘリ墜落事故、オスプレイの配備、米軍機による爆音被害、一向に進まない普天間基地の返還、名護市辺野古の新基地問題など、主に在沖米軍関連の暗いニュースも繰り返されてきました。
いずれもう一度首里城再建の話になると思いますが、次の再建がなる頃までに、これらの問題がいい方向に解決していれば、本当の意味で新時代の沖縄の象徴になり得るのではないかと思います。そうなることを願っています。
ところで、琉球王朝の城が炎上したその日の午後、ヤマトの皇居内では新天皇の即位を祝う4回目の「饗宴の儀」が行われました。
今日の今日のことなので、どうにもしようがなかったとは思いますが、あまりにも皮肉なタイミングで、どうにもならなかったのかと、思わずにいられないのです。
関連記事
-
-
師走の前に
早いもので今年もあと1か月あまり。来週は12月、師走です。 「師走」というと、教 …
-
-
14年前の使い回し
一昨年のハロウィンの夜、京王線内で起きた刺傷事件について、今日行わ …
-
-
ヒガンバナ
日本列島を縦断した台風14号が過ぎ去ったと思ったら、すっかり秋の気配になりました …
-
-
NHK「戦後史証言プロジェクト」
やや古いソースなので恐縮ですが、NHK「戦後史証言プロジェクト」で、当事務所の新 …
-
-
道半ば
日本では大型連休中だった5月5日、世界保健機関(WHO)が新型コロ …
-
-
73年前の夏
今日は言うまでもなく終戦記念日です。73年前の1945(昭和20)年8月15日正 …
-
-
投票でおトク
昨日は衆議院議員総選挙の投開票日でした。 結果については報道されているとおり、与 …
-
-
よいお年をお迎え下さい
今年はずっと緊張感を強いられる1年でした。例年以上にお疲れさまでした。皆様どうぞ …
-
-
よいお年をお迎えください
今年も1年お疲れ様でした。 来年もよろしくお願いいたします。
-
-
21世紀の子どもたち
先日、母校の高校で授業をしてきました。 「総合的な学習の時間」の一環として、母校 …
- PREV
- 身の丈と体重
- NEXT
- 憲法第95条(地方特別法の住民投票)
