弁護士の雑記帳 – 東京中央法律事務所

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夏の終わりに

 

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前任の総理大臣が退陣表明をしてから、早いものでもう1年が経過しました。

あれから1年。
当時は1年も経てば新型コロナ感染症も、完全収束とはいかないものの、ある程度収束に向けた見通しがついているのではないかという希望的観測もありましたが、後任者の対応も含めて、ワクチン以外に効果的な対策もないまま、1年を徒過してしまったように思えてなりません。

聞くところによれば、ワクチン接種も新型コロナ感染症対策として十分かと言えば必ずしもそうではないようで、社会的防衛としては、ワクチン頼みになるのは危険でもあるようです。

「自助、共助、公助、そして絆」

そんな標語めいた首相の政治的信条は、これほどの感染症拡大の前にはかすんでいるはずですが、政府の新型コロナ感染症対策を見る限り、今もこの標語に足をからめ取られているようです。

前回の投稿から今回までの間に、東京オリンピックが開催され、パラリンピックも半分ほど日程が終わっています。
これに合わせるように東京の新型コロナウイルス新規感染者は急増し、昨年同時期の約10倍となっています。
ここ数日間の新規感染者の減少傾向は、2週間前のお盆休みが影響しているともささやかれていて、なるほど東京周辺の新規感染者数はむしろ増大していて、重症患者数は連日過去最高となっています。

ちなみに、この期間中、国会は閉会されたままでした。
そのため新型コロナ感染症対策のための補正予算も組めません。
野党からは、憲法53条による国会召集要求が正式に提出されていますが、提出から1か月半、内閣は国会召集を拒み続け、憲法違反状態が継続しています。

首相官邸のウェブサイトを見ると、今も「国民のために働く内閣」というフレーズを掲げていますが、本音は「自助」=国に頼るな、なのでしょう。そう考えないと現状とつじつまが合わない。

いざという時に頼れない、頼りにならない、国民の生存すら守れない政府。

敵は本能寺にあるのかも知れません。

夏の終わり、選挙の秋を前に。

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