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73年前の夏

 

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焦土と化した東京

今日は言うまでもなく終戦記念日です。73年前の1945(昭和20)年8月15日正午、昭和天皇の玉音放送によって終戦詔書が読み上げられました。

上の写真は東京大空襲によって焦土と化した東京の様子を米軍が撮影したものだそうです。写真の左下に見えるのが今のJR両国駅で、南向きに撮影されています。中央やや右寄りに見える丸い建物は旧両国国技館(現在の両国国技館は両国駅北口にあります)で、隅田川にかかる新大橋や清洲橋も見えています。文字通りの焼け野原です。

これに対して、Google Earth で同じ場所の今年の様子を見てみると、ビルがすき間なく林立し、人々の暮らしや経済活動が営まれ、そこがかつて焼け野原であったことを想像するのが難しくなっています。

「戦争を知らない子供たち」が発表されたのは1970(昭和45)年、終戦から25年後のことでした。終戦から73年が経過した今では、戦後に生まれ、すでに亡くなっていった方々も少なくありません。先日亡くなられた翁長雄志沖縄県知事もそうだったのですね。

国土が戦地になるという記憶は、すでに世代をまたがなければならないほど遠くなりつつありますが、世代を超えて受け継ぐべき遺産だと考えます。そして、そこから導かれるのは、不敗の誓いではなく、不戦の誓いであるべきでしょう。

73年前の夏はどちらかと言えば冷夏だったそうですが、8月15日の東京は最高気温が32度を超え、大阪では35度にもなったようです。
今日の東京の最高気温予想は34度。73年前に思いを馳せたいと思います。

 - 日記

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