憲法理念の実現をめざして常に市民の立場から
事務所だより

社会の動き

平和的生存権の保障を全世界の人々に

弁護士 加藤 文也  本年は、戦後80年の節目の年にあたりますが、今世界は、戦後の国際秩序の基本原則となった国連憲章体制自体、危機的状況に陥る深刻な事態になっています。  2023年10月のハマス主導による奇襲攻撃を端に …

司法の「公平らしさ」はどこに?
~『ルポ 司法崩壊』を読んで~

弁護士 渕上 隆  本年6月6日、東京高裁は東京電力福島第一原発事故を巡る株主代表訴訟で、旧経営陣に賠償を命じた一審判決を取り消し、株主側逆転敗訴の判決を言い渡しました。  2022年6月17日に最高裁第二小法廷が原発事 …

新しい「日本学術会議」って?

弁護士 村山 裕  2020年の学術会議会員任命で、時の首相が従来の運用を翻し候補者6名の任命を拒否しました。この理由も明らかにせずに学術会議の在り方の検討がなされ、学術会議を国の特別の機関としていた学術会議法を廃止し、 …

生活保障法制定を!-日弁連人権大会から-

弁護士 渕上 隆  昨年10月3日及び4日、名古屋市にて日弁連の人権擁護大会が行われ、1日目にはシンポジウム「今こそ、『生活保障法』の制定を!」が開催されました。  私は、これに先立ち開催された東京弁護士会主催のプレシン …

東京都「カスハラ条例」

弁護士 長谷川 弥生  2024年10月、全国に先駆け東京都で「カスタマー・ハラスメント防止条例」が制定された(2025年4月1日施行)。既に、厚生労働省では、セクハラ、パワハラと並んで、カスハラ対策マニュアル等が作成さ …

「愛の裁判所」がその役割を果たすために
~家裁の充実を求めて

弁護士 菅沼 友子 「家庭裁判所は愛の裁判所なんだよ!」  昨年放映されたNHKの朝ドラ「虎に翼」の中の台詞です。そのような熱い思いで約75年前に創設された家庭裁判所は、離婚や相続など家庭に関する事件や非行を犯した子ども …

香川ゲーム条例

弁護士 岩波 耕平  香川県のいわゆる「ゲーム条例」が憲法違反かどうか争われた裁判において県が弁護士に支払った報酬等が「高すぎる」として住民が返還を求めた新たな裁判が提起されておりましたが、先日、最高裁が住民側の請求を退 …

共生社会の実現とは

弁護士 髙見 智恵子  1年ほど前から法テラス本部国際室の非常勤として、外国籍の方々からの法律相談を受けています。外国籍の方からの法律相談では、解雇、転職、離婚などに伴い、在留資格の変更や喪失の問題も一緒に考えなければな …

ジェンダー平等は一日にしてならず

弁護士 菅沼 友子  昨年度、第二東京弁護士会の会長と兼務で日本弁護士連合会副会長をつとめたが、その年度の女性副会長は15人中6人(4割)。執行部としての日常業務はもちろん、総会等の会議やイベントでも女性の活躍が注目され …

インクルーシブ教育
―国連による勧告―

弁護士 岩波 耕平  日本は2014年に障害者権利条約を批准し、同条約24条に規定されたインクルーシブ教育に取り組んできましたが、2022年9月の国連の障害者権利委員会からの勧告(総括所見)における評価はかなり厳しいもの …

1 2 3 6 »
PAGETOP
Copyright © 東京中央法律事務所 All Rights Reserved.
Powered by WordPress & BizVektor Theme by Vektor,Inc. technology.