憲法理念の実現をめざして常に市民の立場から
事務所だより

裁判の動き

基地騒音訴訟の動きと全国弁護団の結成

弁護士 加納 力    昨年は全国の軍用空港の騒音訴訟で慌ただしい動きがありました。  3月には沖縄・普天間基地訴訟が審理終結(結審)を迎え、11月17日に那覇地裁沖縄支部で国に賠償を命じる判決が言い渡されまし …

東京国際大学不当労働行為事件・中労委で勝利的和解

弁護士 渕上 隆    東京国際大学では有名元スポーツ選手を何人も招聘し、キャンパス内に神宮球場仕様の野球場等の豪華な施設を多数設置するなどスポーツに莫大な投資をしていますが、他方、そこで働く教職員は、労働条件 …

労働契約法20条の判決 同一労働・同一賃金の流れ

弁護士 金井清吉    労働者の雇用形態別に見る我が国の現状は、統計上正規従業員3287万人、他方パート、派遣・契約社員、嘱託社員等の非正規が1962万人で約4割を占めております。  これは経営者の「多様で柔軟 …

年金引き下げ違憲訴訟について

弁護士 渕上 隆    2015年4月より、公的年金について「マクロ経済スライド」が発動されたことにより、今後物価や賃金が上昇しても、年金額の伸びは抑えられ、目減りすることになります。それだけではなく、政府は、 …

司法は生きていた-大飯原発運転差止判決-

弁護士 江森民夫    2014年5月21日に福井地方裁判所は、大飯原発の運転差止を命じる判決をしましたので、その内容を紹介します。  これまで多くの裁判所が合理的根拠もなく原発の稼働を認めてきました。こうした …

大阪・泉南アスベスト訴訟の最高裁判決が意味するもの

弁護士 加納 力    昨年10月9日、最高裁判所第一小法廷は、大阪・泉南アスベスト国賠訴訟で、国の責任を認める原告勝訴の判決を言い渡しました。  アスベスト(石綿)は、耐熱性、耐久性、耐薬品性、電気絶縁性など …

安心して働ける社会の構築のために-マタニティ・ハラスメント最高裁判決

弁護士 仲村渠 桃    マタニティ・ハラスメントとは、妊娠・出産を理由として女性が職場で受ける精神的・肉体的嫌がらせの総称です。ハラスメントは許されるべきものではなく、いわゆる男女雇用機会均等法においても、「 …

「忘れられる権利」

弁護士 斉藤 豊    インターネットの存在は現代人にとって不可欠ともいえるものですが、その利便性とは裏腹に、ネットが生み出す不利益の影響も深刻になりつつあります。一度ネット上に拡散した情報は、その情報の質や内 …

大詰めにきた生存権裁判

弁護士 新井 章    昨秋10月に入って最高裁(第一小法廷)から、生存権裁判(老齢加算廃止処分取消訴訟)の京都・福岡各事件について相次いで判決が出され、高齢生活保護者である原告達の請求が斥けられて終わりました …

超高齢化社会の課題
-認知症患者鉄道事故賠償事件-

弁護士 仲村渠 桃    去る4月24日、名古屋高等裁判所において一つの注目すべき判決が下されました。平成19年7月に91歳の認知症男性が電車事故で死亡した件につき、裁判所は男性の同居の妻(事故当時85歳、要介 …

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