ウクライナ
この記事は約 1 分で読めます。

独立広場(キエフ)
芥川龍之介は、羅生門で死人の髪の毛を盗む老婆にも、その老婆から着物を奪い取る下人にも、それぞれの論理があることを描き出しました。生き延びるため、という極限まで追い込まれた者のやむにやまれぬ行動といえばそうですが、その論理が正当性を持つのかはまた別の問題です。問われているのは、第三者の目で見ている私たちなのです。
昨日ウクライナへの軍事行動に及んだロシア・プーチン大統領にも、表向きの口実にとどまらない論理があるのだと思いますが、果たしてそれが国際社会において容認されるものかといえば、そうではないでしょう。
強大な軍事力にものを言わせるやり方は、仮にそうするしか選択の余地がなかったのだとしても、最悪の手段と言わざるを得ません。軍事力によって事態を打開しようとすることは、それ自体が政治的失敗なのです。
一刻も早く事態が収束することを願って止みません。
関連記事
-
-
死票のゆくえ
先月末に行われた衆議院議員総選挙では、議席を伸ばすかと思われた野党第1党の立憲民 …
-
-
パンドラ
パンドラの箱の話をご存知ですか。 ギリシャ神話にある話で、全知全能の神ゼウスがパ …
-
-
交通事故を他人事にしない
一昨日、大津市での交通事故のニュースが飛び込んできました。わずか2歳のお子様を亡 …
-
-
香水は苦手
11月に入るとすぐに街の装飾がハロウィーンからクリスマスに切り替えられていますが …
-
-
批判は失敬?
昨日の衆議院予算委員会で、こんなやりとりがありました。 小川淳也衆議院議員(立憲 …
-
-
取り戻すまでもない
働かざる者食うべからず この言葉は、しばしばレーニンの言葉として伝えられていま …
-
-
迫る改元
裁判所では受理した事件(案件)ごとに「事件番号」といわれる固有の番号を振って事件 …
-
-
緊急事態の濫用
連日新型コロナウィルス対策の問題が報道されていますが、おどろくような話が出て来ま …
-
-
地下倉庫に眠る
昨日のニュースですが、「働き方改革」法案に関連して、裁量労働制を巡る不適切なデー …
-
-
書き換える罪
刑法159条は私文書偽造・変造罪を定めています。 (私文書偽造等) 第159条 …
