弁護士の雑記帳 – 東京中央法律事務所

東京中央法律事務所の公式ブログです

*

新型コロナウイルスの猛威

 

この記事は約 2 分で読めます。

新型コロナウイルスの猛威は、ついにオリンピックまで吹き飛ばしてしまいました。
これだけの感染の爆発的な拡大を見れば、当然といえば当然の結論でしたが、ほんの少し前まで「完全な形でオリンピックを開催する」と言っていた安倍首相の発言が、いかに根拠のないものだったかがあらわになってしまいました。

オリンピック延期容認発言が相次いだ途端に、東京都の新型コロナウイルス感染者の数が1日16人、17人、そして今日は41人と増えたのも、オリンピック開催のために感染者数隠しをしようとしていたのではないか、そのためにPCR検査の抑制をしていたのではないかと疑わざるをえません。そこまでして予定どおりの開催を強行しようとしたオリンピックとは一体何なのか、少なくとも、純粋なスポーツの祭典であるとか、アスリート・ファーストとか、オリンピック憲章の精神などよりも、国家の威信とか経済効果の方を優先させようとしていたのではないでしょうか。

そうこうしているうちに、新型コロナウイルスの方は国境どころか海さえ軽々と越えて広がり、もはやどんな方法で日本国内の感染者数を押さえ込もうとも、世界各地から選手や観客が集まる大会を予定どおり行うことが無理であることは火を見るより明らかとなり、そうなっては、経済効果も波及効果もあったものではありませんから、ようやく「1年程度延期」というあいまいな先送りでお茶を濁さざるを得なかったというのが実情ではないかとにらんでいます。

だいたい、その「1年程度」の間に新型コロナウイルスの蔓延が終息するかどうかさえ今のところはっきりしません。それに、仮に1年後に新型コロナウイルスの終息宣言が出せる状況になったとしても、それまでに延期されたオリンピックの準備も進めなければならないのですから、あまり現実的ではないようにも思えてなりません。

お花見シーズンを迎えた今週末、ついに東京都でも不要不急の外出を自粛する要請が出されました。
これまでごまかしごまかしで来た新型コロナウイルス対策でしたが、結局オリンピックが足かせになっていたわけです。ここからは、オリンピック先送りによって生まれた時間的余裕を生かして、積極的な検査の実施により感染の広がりを客観的に把握し、これに基づいた根拠のある対策を取ってもらいたいと願っています。

 - 社会 ,

  関連記事

交通事故を他人事にしない

一昨日、大津市での交通事故のニュースが飛び込んできました。わずか2歳のお子様を亡 …

舞台裏

最近、色々な舞台裏が見えてしまうことが続いていますね。 フジテレビと産経新聞社の …

元号と長さと温度

5月1日からの新しい元号が発表されました。 「令和」という新元号そのものについて …

大阪の住民投票を前に

このコロナ禍の中、明後日の11月1日に大阪で住民投票が行われます。大阪市を廃止し …

友情と下心

 今年も新語・流行語大賞の候補がノミネートされる季節になりました。  候補に選ば …

試合終了

ラグビーで試合終了のことを「ノーサイド」と言いますね。試合が終われば、サイド、つ …

目的も違うし必要性もない

 はやりのゲーム機を欲しがる子供が、「みんな(そのゲーム機を)持ってるから、持っ …

2つのマクドナルド理論

アメリカのジャーナリスト、トーマス・フリードマンが提唱した外交理論に、「マクドナ …

人心の一新

明後日には内閣の改造が行われるそうです。 この数か月で一気に落ち込んだ内閣支持率 …

取り戻すべきもの

新型コロナウイルスの世界的な蔓延がなければ、今頃は東京パラリンピックが行われてい …