ミュージアム
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ちょっと前に話題になった「ミュージアムの女」、ご存知ですか。
岐阜県美術館のFacebookやTwitter上に投稿されている、美術館の監視員のお姉さんによる四コマ漫画なのですが、美術館の日常や裏側が垣間見えて、何とも言えないほほえましさがあります。岐阜県美術館、ちょっと行ってみたくなりました。オディロン・ルドンのコレクションが有名なようです。
この漫画で知ったのは、あの展示室の片隅に座っている監視員のみなさんは学芸員とは違うということ。時々、監視員の方に熱心に質問をされている鑑賞者を見かけることがありますが、内心困っているのかも知れませんね。
先日、地方創生担当大臣が、地方創生セミナーで「一番のがんは、文化学芸員という人たちだ。この連中を一掃しなければならない。」と話したことがニュースになりました。大臣の発言は、文化財となっている施設を観光に活用しようとしても、学芸員の反対に遭って思うように行かない、という文脈から飛び出した発言らしいのですが、それは文化財保護のあり方の問題であって、学芸員を問題視するのはお門違いです。それに、どうも事実誤認もあったとか。
この発言(失言?暴言?)は、当然ながら翌日には撤回されましたが、それでも当の大臣は、「観光マインドは、学芸員の方々もしっかり持ってもらいたい。そして、一緒に日本の観光、日本の文化を世界に知ってもらうことが大事だという趣旨で思っているので。」と、負け惜しみともつかない弁明を欠かしませんでした。
辞任を求める声が上がるのも当然と思いますが、発言を撤回するくらいなら、反省を込めて、2~3日美術館や博物館で働いてみたらいいのではないかと思います。もちろん、学芸員だけでなく、監視員のお仕事体験も含めて。
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