弁護士 新井 章

 私が弁護士となったのは1956(昭和31)年であり、それから数年後の63年に同志十余名と相語らって「東京中央法律事務所」を立ち上げ、爾来今日まで60年近くにわたり、一体となって社会的な法律・裁判諸事件に取り組んで参りました。
 戦後史的な観点からいうならば、これまでの半世紀は、第二次世界大戦で勝利した連合国側の要請により、敗戦国日本がそれまでの全体主義・軍国主義の体制をうち捨て、民主的な平和国家へと生まれ変わることを求められ続けてきた時代ともいえるわけで、さような状況の中でかかる時代の要請に積極的に応えていこうとする労働者・農民・市民らに伍して、私たち法律家が連帯し貢献していくことも大事かと考えます。
 その意味で、事務所がこれまでに頂いてきた皆さまからのご支援や励ましに感謝申し上げるとともに、皆さまの今後のご健勝とご活躍を心から祈念申し上げる次第です。

※ 新井弁護士は昨年10月末をもって退所しました。