弁護士 長谷川弥生

担当事件の見通しがついて、どこかに行けるとなったのが連休の2日前。そこから航空券を取り、連れ合いと二人、務安空港から入って光州へ行きました。光州は、韓国第5の都市で、1980年5月18日の光州事件で知られます(昨年は同事件を題材にした映画「タクシー運転手」がヒット。)。それほど大きくない町のそこここに同事件の記憶が刻まれています。記念館や自由公園に行き、当時の写真、倒れた人たちの靴や衣服、軍事法廷や収容施設の様から、事件の凄惨さをリアルに感じました。わずか40年程前のことです。当時の記憶を留めた人々が今なおこの町に多く暮らしていること、過去であって過去ではないことを思いながら、町を歩きました。

さて光州は食の宝庫でもあり、トッカルビや鶏の丸揚げなどご当地グルメも楽しみました。ここのところ、仕事から帰るのが遅く、家に着いたときには連れ合いはもう寝ているとかで、2・3日くらい話さないこともままあったのですが、久しぶりに二人で過ごす時間を持ち、充実した小旅行となりました。