最近、2代目のデジタルカメラを買いました。6年半前からのものは充電池がくたびれてしまい、スキー場では寒くて1分も持たず、取っ替え引っ替えしても、屋外での使用に耐えなくなってしまったのです。ズーム倍率が物足りなくなってきたこともあります。今度のは光学7倍。これで、遠くの山も、もう少し迫力のある写真になるのでは、と期待しています。

 買って帰ったところ、家族からブーイングです。新聞の商品紹介で「セミプロ向け」に分類され、使えないというのです。ズーム倍率と市販の電池が使える、を基準に、あとはお手頃価格だけで、店頭で10分ほどで選んだつけでした。決して、立派で大袈裟なものではありません。しかしなるほど、絞り優先とかシャッター速度優先とか選べるようになっています。

 子どもの頃、露出計を使って撮していた頃を思い出します。体育祭で失敬したマドンナのポートレートなどが、未整理のまま残っています。涸沢からの前穂は、自分で引き伸ばして未だに飾ってあります。松本深志高校遭難の朝でした。好奇心の対象が被写体でした。

 2人の子どもの成長記録はオートのポケットカメラになりました。長男がお気に入りで着て写っているオーバーオールを、先日、孫が着ていました。長女の、転んで顔の打ち身が痛々しい歩き始めた頃の姿や、気持ち良さそうに行水をする様子などは、今では思いもよりません。親が振り返るだけでなく、子どもたちも、折に触れ自分のアルバムを見て「記憶」を反芻していたように思います。

 新しいカメラで、孫の成長を追う楽しみも一つですが、少し錆び付いてきた好奇心を呼び起こして見たいと考えているところです。