弁護士 加藤 文也

 昨年の秋、一昨年暮れに事務所を退所された新井章先生から事務所創立60年を踏まえ、メッセージが寄せられた。
 それは、今後も、平和と人権に関わる仕事を基軸に据えて、粘り強く続けて行って欲しいとのことであった。

 新井先生は、事務所創立時当時から、朝日訴訟を初めとする社会保障に関わる裁判、長沼訴訟等憲法9条に関わる裁判、家永教科書裁判など憲法理念の実現を目指して、満91歳まで当事務所で仕事をされていた。

 現在、所員は、社会保障の関わる件は、渕上、長谷川弁護士が、平和に関わる裁判は、加納、仲村渠弁護士が横田基地訴訟を、教育に関わる事件は多くの所員が関わるとともに、LGBTや外国人の人権課題等にも意欲的に取り組むようになっている。

 新井先生は、最近のウクライナでの戦争など世界中で、平和が破られている状況に強い危機意識を示されながらも、平和を希求する粘り強い、持続した活動の重要性を指摘しておられた。

 今年で事務所は還暦越えの62年目を迎えたが、新井先生のメッセージは、当事務所創立の理念でもある。心新たに平和と人権の確立を目指して粘り強く仕事をして行こうと思っている。