1974年に東京に「東京建築探偵団」なるものが結成され、西洋館を求めて、東京を歩きはじめました。この探偵団の本を購入したことから、建築が私の趣味に加わりました。

 日本全国に、みるべき「西洋館」がたくさんあります。また建築関係の文献もたくさんあります。そこで事前勉強をして、「西洋館」を見ると、一層感慨が深くなります。建物は、美術品であり、文化なのです。私の「建築知識」を、少々見せびらかしてみましょう。

 最近、目黒の東京都庭園美術館に行きました。この美術館の建物は、「旧浅香宮邸」で、宮内省の建築家が、フランス人装飾美術家アンリ・ラパンや、ガラス工芸のルネ・ラリックなどと協力して建築した、アール・デコ装飾の建物です。アール・デコとは従来の装飾的デザインに対し、実用的で直線的なデザインを特徴とするといわれており、「旧浅香宮邸」は「幻の建築」と呼ばれています。たしかに、建物のレリーフ、壁面、マントルピースなど、じっくりみていると、面白くて楽しくなります。

 「旧浅香宮邸」と同じように、日本の西洋館の多くが、外国人の協力で作られています。明治初期のコンドル、帝国ホテルを建築したライト、ライトのもとで働きその後日本の多くの建築をしたレーモンド等多数の外国人建築家の名前がうかびます。そこでレーモンドの作った、軽井沢の夏の家(現在ペイネ美術館)や聖パウロカトリック教会を、一昨年見物しましたが、大変楽しいものでした。

 さて私の建築への興味は、日本の寺院・民家・城・江戸時代建物、外国の寺院・城・住宅などと、広がる一方です。この興味は、どこまで広がるのでしょうか。