東京都には東京、第一東京、そして私の所属する第二東京、という3つの弁護士会がある。弁護士制度が出来た当時(1893年)の弁護士法では一つの地方裁判所ごとに一つの弁護士会を設置するとされており、もともとは東京弁護士会(東弁)のみであった。ところが、司法や弁護士のあり方、法制度に対する考え方の違い、さらには「長老派」対「少壮派」の要素も含んだ弁護士会内の対立が激化し、ついには「長老派」側の活動によって弁護士法の上記の部分が改定され(!)、東京にもう一つの弁護士会(一弁)が作られるに至った。このままでは厳しい対立が固定化し、弁護士として協同して司法の発展に寄与していくことも出来ない…。そんな危機感をもった若い弁護士たちが3年後にもう一つ新たな弁護士会(二弁)を作った(1926年3月)。考え方の異なる弁護士会が鼎立することで、対立するのではなく切磋琢磨しあい、融和協同できる道を探っていこう、という決意が当時の「檄文」に記されている。
それから100年。社会の対立が激しさを増し、排除や不寛容の空気が広がっている今、先輩である二弁の創設者たちに時おり想いを馳せている。

二弁100周年キャラクター「に~べん」


