暑中お見舞い申し上げます
「日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであって、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。」
今日の世界情勢に鑑みたとき、80年前に誓ったこの決意は理想論でしかなかったとの批判に明確直截な答えを出すことは難しいでしょう。しかし、我々は決して弱肉強食の世界に生きているわけではありません。世界一の超大国の目を覆うばかりの混乱ぶりを見るにつけても、法の支配、基本的人権の尊重、平和主義を貫くという原則的立場を堅持することが今の時代ほど強く求められているときはないと思われます。
酷暑のみぎり、皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます。