弁護士 田原俊雄
(東京都練馬区江古田出身)

 まもなく11月に入る今日此頃、膚寒く感じる日々が殖えて我が家の愛猫も外遊びが減ってきた。なぜか今回は、自己の出生地を随記して、の注文である。

 私の出生地は表記のとおりである。江古田にいたのは、小学校に上るまでの8年間に過ぎない。5歳頃までは小児ぜんそくにかかり、かなりの期間、医者通いに苦しんでいた記憶が強烈である。まもなく元気になり、兄弟と近所を歩くと、大学生らの下宿が沢山あり、休みの日など、学生らが町に溢れていた(当時の武蔵高校・武蔵野音大等)。兄達につれられて豊島園に行き、池にかかるウォーターシュートを楽しんでいたことを思い出す。もう少し大きくなると近所の江古田神社に広場があって、放課後沢山の子供らがあつまり、なわ飛びや、石蹴り等の遊戯が、数十人単位でにぎやかに行われ、それらにも兄弟達と時々参加していた。最後に、8歳以降12年間は旧満州新京市が私にとって第二の故郷でもあることはまちがいない。

(2018.10記)