弁護士 加藤文也

新年あけましておめでとうございます

 新春の光を浴びて梅の蕾がふくらみ、晩秋に真っ赤な葉になって枯れた紅葉の枝先に新芽が顔を出し、冷たい風の中で美しい緑の葉を輝かせながら、サザンカが白やピンク色の可憐な花を咲かせています。それぞれの樹木が、それぞれの仕方で新芽や花のつぼみを付けながら逞しく生きている姿を見ていると、その大自然の営みに畏敬の念を感ぜざるを得ないとともに、私たちにもしっかり生きろと励ましのメッセージを与えているように思われてきます。
 日本国憲法が施行されて72年目の本年は、昨年の総選挙の影響もあって、憲法改正に向けた動きが活発化することが予想されます。
 日本が近代国家となったとされる明治維新から敗戦までの77年と戦後の73年の歴史を対比すると、戦後私たちが平和のなかで過ごせたことの有り難みとその意義を思わずにはおれません。