最近はまっているのは、「孫」の成長観察です。近くに住んでおり、毎週末顔を見せに来るのですが、生後半年を過ぎて、1週間の成長の変化に驚かせられます。

 発見を一つ。4ヶ月位の頃、オルゴールの音に興味を持っているようだったので、音色の出る童謡の絵本を見せて見たら、微笑みました。その後、音色に合わせて歌って聞かせていたら(歌ったのは、私ではなく孫の母や叔母や祖母ですが)、一緒に声を出して合わせようとするのです。声帯も未発達で発声法も身についていないのでメロディーにはならず、もちろん言葉の意味も分からないはずですが、「ウー、ウー」と曲に合わせて声を出すのです。お気に入りもあって、「おもちゃのチャチャチャ」や「雨降り熊の子」などが良いようです。何も判らない筈なのに音楽の心地よさに感応してコミュニケーションを取っているのでしょう。音楽療法にも通じるのかもしれません。最近は、絵本のメロディなしで歌詞を口ずさむだけでも、反応して、ニコッと笑います。犬が夕方のチャイムに合わせて唸るのとは違うところです。

 子どもが成長発達するときに必要な外部からの働きかけと、働きかけに応じて成長発達する存在としての子どもの関係を改めて実感させられています。子どもの権利条約12条の意見表明権の背景に得心がいきます。自分の子ども達の時は、こんなことを考える余裕もありませんでしたが、孫だからなのでしょうね……。