昨今は、連日テレビや多くのマスコミ報道によって、イラク情勢や北朝鮮の日本人拉致問題、国内案件では、年金問題が与党を含め多数の国会議員らによる年金未納という異様な事態の暴露を始め、半ば面白おかしく流される情報の渦の中で、事の本質はぼかされたまま国の流れが一方的に決まっていく怖さを感じる日々である。国民の多数は反対でも国民から選ばれた筈の国会の選良は、十分な論議の過程を拒否したまま、与党の多数決で数々の法案が強行され、次々と国の施策として実行されていく政治状況は民主主義の自殺に他ならない。このような時期こそ、私達は、無数に流される情報を自分の眼でしっかり取捨選択して行動する叡知を持つべきであろう。