弁護士 菅沼友子

 日本司法支援センター(法テラス)での勤務も4年目に入った。

 この間法テラスで力を入れていることの一つが「司法ソーシャルワーク」。たとえば、一人暮らしの高齢者の自宅に督促状のような手紙が何通も届いているが、ご本人は少し認知症ぎみで何も対応しようとしない・・・。法テラスでは、そのような場合に高齢者の支援をしているヘルパーさんなど福祉機関から申し入れを受けて弁護士の出張相談を行う、という事業を本年1月から開始した。また、債務整理の案件で法テラスを利用している方が、家計管理がうまくできない、就職したいが一人では就職活動が進まない、などの悩みをもっている場合に、法テラスが連携している生活困窮者自立支援の相談窓口等につなげる、などの取組みも始めつつある。

 さまざまな司法アクセス障害を解消し、その方の抱える問題の総合的な解決をはかるために、法テラスが果たすべき役割は大きい。そんな思いで忙しい毎日を送っています。