[特集 私とお正月]

弁護士 井澤光朗

 
 私のお正月は極めて平凡。朝起きて犬と散歩し、おせち料理を食べて近くの神社に初詣。後は年賀状など読みながら、ひたすら酒を飲んで寝るだけ。これを正月の間、繰り返す。何も書くほどのことはない。誰がこんな題を選んだんだと自分が広報委員だということを忘れて嘆く。

 しかし、お正月は平凡であるが、お正月を迎えるまでが大変なのである。妻はどんなに忙しくてもおせち料理は結婚した当初から自分で作る主義(もちろん全てではありませんが)。刻々時間が迫ってくるに連れて、益々不機嫌になっていく。私は妻の顔色を伺いながら、必死におせち料理を作るお手伝いをしなければならない。その辺に飼い猫が寝ていたりすると蹴飛ばされ、私がその猫をなぐさめたりと。何で日本に正月などあるのであろうかと正月を恨んだことが何度あることか。

 しかし、この難行苦行を乗り越えるからこそ、ゆったり正月を迎えられるのかもしれない。

 この原稿を書きながら、今年に備えて身震いしている。ぶるる。この原稿は妻には見せられない。より一層厳しいお正月になってしまいそう。