弁護士 菅沼友子

昨夏、弁護士会の旅行でロシア(サンクトペテルブルク・モスクワ)を訪れた。

帝政ロシアの威風を感じるエルミタージュやエカテリーナ宮殿、私の記憶ではブレジネフ書記長(古い!)の太い眉毛とセットになっている赤の広場・クレムリン、ドストエフスキーの『罪と罰』の主人公が住んでいたと想定されているアパートや舞台となった広場や石橋など、どこも感慨深く見て回った。エカテリーナ宮殿は第二次世界大戦でドイツ軍に徹底的に破壊されたのを戦後再建。財政の苦しい中でも巨額の費用をかけたのは、やはりソ連という国の威信のためだろうか。他方、教会の再建はペレストロイカの頃からとのことで、サンクトペテルブルクの象徴である「血の上の救世主教会」もソ連時代にはじゃがいも倉庫として使われていたとか。

弁護士会主催ということで、現地の最高裁判所や弁護士会を訪問し司法の現場をのぞかせてもらう機会も得た。短くも充実した忘れがたいロシア旅行となった。

血の上の救世主教会