弁護士 渕上 隆

 この度、豊島区保育問題協議会(保問協)という団体の会長に就任しました。保問協とは、子どもを保育園に預けている保護者や、保育園で働く職員など保育に関わる人たちの連絡協議会です。毎月集まって情報交換をしながら、区に保育に関しての要望書を提出し、年に1~2度、区の保育課職員と懇談などをしています。豊島区では、待機児童数はゼロに近づいており、これからは保育の質が問われます。

 保育園の保護者会の代表として保問協の委員になって4年になりますが、その間、男親の参加者はほぼ私1人だけでした。今年度は、何人か男親の委員も参加するようになり、喜ばしい限りですが、まだまだ保育の負担は女性に偏っているのが実情です。保問協で中心的に活動している人たちも、「お母さん方が…」、「ママたちが…」と、無意識のうちに、子育ての中心は母親との前提で話をすることが多くあります。

 子育てのあり方、考え方は各家庭それぞれでしょうが、男親であっても、女親であっても平等に子育ての分担ができるように、働き方を含め、社会的な環境を整えていかないとこれからの日本は立ち行かないと思います。

 子育ての男女共同参画という視点からも提言していけたらばと考えています。